コラム _ 2025年12月22日 「ゼロクリック検索」増加が示す検索体験の変化 近年、「ゼロクリック検索」という言葉を耳にする機会が増えています。 これは、検索結果ページを見るだけで疑問が解決し、Webサイトを訪問せずに検索行動が完結するケースを指します。 本記事では、この現象がなぜ起きているのか、そしてメディアやブログ運営にどのような変化をもたらしているのかを、冷静に整理します。 ゼロクリック検索とは何か 従来の検索は、 検索 → 検索結果 → Webサイト閲覧 という流れが一般的でした。 しかし現在は、 AIによる検索要約(AI Overviews など) 強調スニペットの拡充 ナレッジパネルやFAQ表示 といった機能により、検索結果画面そのものが答えになる場面が増えています。 その結果、ユーザーは短時間で情報を得られる一方、 サイト訪問は「さらに詳しく知りたい場合」に限定されやすくなりました。 「ゼロクリック率6割超え」が示すもの ゼロクリック検索が6割を超えるという数字は、 検索エンジンの役割が変化していることを示しています。 これまでSEOは「検索流入を獲得する手段」として機能してきましたが、 現在は情報の整理・提示を支える基盤としての側面が強まっています。 検索結果内で要点が伝わるため、 サイトへの流入は減る一方で、情報源として参照される機会は増える、 という構図が見られるようになっています。 メディア・ブログ運営で見られる主な変化 1. 基本情報系コンテンツの役割変化 用語解説 基礎知識のまとめ 比較・一覧記事 これらは検索結果内で要約されやすく、 「検索されれば必ず読まれる」構造ではなくなりつつあります。 2. コンテンツの読まれ方の変化 記事内容が検索結果やAI要約として表示されることで、 本文まで読まれないケースが増えています。 一方で、情報提供元としての認知につながる場面もあります。 3. 収益モデルの再検討 PVや滞在時間を前提としたモデルは、 検索流入以外の接点づくりと組み合わせることが求められています。 それでもSEOが不要になったわけではない 重要なのは、 AIが得意な情報と、人が求める情報が分かれてきた点です。 AIが扱いやすいのは、 一般的な事実 平均的な解説 定型的な手順 一方、価値を持ちやすいのは、 実体験や具体的な事例 判断に至った背景 独自の視点や一次情報 といった、人に紐づく情報です。 検索以外の接点づくりも重要に ゼロクリック検索が広がる中で、 検索以外のチャネルも活用されるようになっています。 SNS:考え方や人柄を伝える場 メルマガ・コミュニティ:継続的な接点づくり イベントや勉強会:直接的な信頼形成 検索は「入口」、 深い関係性は別の場所で築く、という考え方です。 まとめ:変わるのはSEOではなく、その使い方 ゼロクリック検索の増加は、 SEOの終わりを意味するものではありません。 検索結果で情報が整理される時代だからこそ、 どんな視点で 誰が どのような考えを持って発信しているか が、これまで以上に重要になっています。 SEOは引き続き有効な手法の一つですが、 その役割や使い方は、少しずつ変化している段階にあると言えるでしょう。 2026年 労働基準法改正のポイント2025年12月15日下請法はどう変わる?2026年に向けた「抜本見直し」2025年12月24日