コラム

2026年 労働基準法改正のポイント

はじめに

2026年に予定されている労働基準法の改正は、約40年ぶりとも言われる大規模な見直しとして注目されています。
背景には、長時間労働の是正、多様な働き方の普及、そして労働者の健康確保に対する社会的要請の高まりがあります。

本記事では、2026年労働基準法改正の主なポイントを整理し、現行制度との新旧比較表を交えながら、企業実務にどのような影響があるのかを分かりやすく解説します。

2026年 労働基準法改正の全体像

  • 労働時間・休日・休息ルールの明確化
  • 過重労働の未然防止と健康確保の強化
  • 曖昧な運用を許さない制度設計への転換

特に「休日」「連続勤務」「勤務間インターバル」といった、これまで運用に委ねられてきた部分が、法的義務として整理される点が特徴です。

改正ポイント① 連続勤務日数の上限規制

現行の労働基準法では、連続勤務日数に明確な上限は定められていませんでした。改正では、一定日数以上の連続勤務を禁止する規定が新設される方向で検討されています。

項目 現行制度 改正後(予定)
連続勤務日数 明確な上限なし 一定日数以上の連続勤務を禁止(例:14日超)
規制の考え方 休日付与が中心 健康確保を重視した勤務管理

改正ポイント② 法定休日の明確化義務

改正後は、企業が法定休日を明確に特定し、労働者に周知することが義務化される見込みです。

項目 現行制度 改正後(予定)
法定休日の扱い 明確な特定義務なし 法定休日の特定・周知が義務
実務への影響 運用が曖昧になりがち 就業規則・勤怠管理の明確化が必須

改正ポイント③ 勤務間インターバル制度の義務化

勤務間インターバル制度は、努力義務から法的義務へ移行する方向で議論が進んでいます。

項目 現行制度 改正後(予定)
勤務間インターバル 努力義務 法的義務化(時間数は政省令で規定予定)
目的 自主的な健康配慮 過労防止の制度的担保

改正ポイント④ 労働時間・休息管理の厳格化

勤怠管理や休息管理について、予防的・体系的な管理体制が求められます。

項目 現行制度 改正後(予定)
管理方法 企業裁量が大きい ルール・記録の明確化が必須
指導・監督 事後対応が中心 予防的管理を重視

企業実務への影響と対応のポイント

  • 就業規則・労働条件通知書の見直し
  • 勤怠管理システムの設定・運用変更
  • 管理職・人事担当者への制度理解の徹底

特に、これまで問題視されていなかった運用が通用しなくなる点が重要です。

おわりに

2026年の労働基準法改正は、働き方の前提を見直す重要な転換点です。今後の法案成立や政省令の内容を注視しつつ、早めの準備が求められます。